自分の感覚を大切にして隣のサイコパスには気をつけよう
あなたは「サイコパス」にどういうイメージを持っていますか?
サイコパスは猟奇的な事件をおこす人間というイメージがあり、自分とは関係のない非日常だと思っていました。
しかし、日常生活にこそ注意すべきサイコパスは存在します。あなたの周りにも、言動に違和感を覚える方はいないでしょうか?
「まんがでわかる 隣のサイコパス」では、7つの異なるサイコパスの日常が描かれています。どれも具体的なので、読んでいると恐ろしくなってきます。
「こんな人いたな」「上司にそっくりな人がいる」と自分の人間関係と照らし合わせて読んでみてください。思い当たる節があるかもしれません。
具体例とともにサイコパスへの対処法が書かれています。サイコパスの標的にされないように本書を読んで学んでいきましょう。
サイコパスを判断する基準
サイコパスを判断する7つの特徴があります。
①法律にかなって規範に従うことができない、逮捕に値する行動
②自己の利益のために人をだます
③衝動的で計画性がない
④けんかや暴力を伴う易刺激性(ささいなことをきっかけに不機嫌な態度で周囲に反応しやすい状態のこと)
⑤自分や他人の安全を考えることができない
⑥責任感がない
⑦良心の阿責がない「まんがでわかる 隣のサイコパス」より
7つの特徴のうち3項目以上あてはまる場合は、サイコパスである可能性があります。
ただ正確な判断には他の検査が必要になり、最低1年以上の観察が必要です。7つの特徴に当てはまる人を、全てサイコパスと決めつけてしまうのは危険です。
サイコパスではない人にも「衝動的で計画性がない」人や「責任感がない」人はいます。当てはまる項目があるからといって、サイコパスのレッテルを貼らないようにしましょう。7つの特徴は1つの指標として考えてください。
支配型サイコパスの危険性
私が一番印象に残ったサイコパスは「支配型サイコパス」です。私の周りに「支配型サイコパス」にあてはまる人物がいたからです。
無理難題な要求をしてきたり、自分の意見にそぐわない人間を遠ざけたり、すぐに怒ったりします。しかし、ある一部からは熱狂的に支持をされていて信奉者が多くいます。この特徴が「支配型サイコパス」にそっくりでした。
支配型サイコパスとは
彼らは他者に対する支配力がとても強く、自分が望む世界を構築するため、他者をこれまた徹底的に利用します。
「まんがでわかる 隣のサイコパス」より
彼らは他人を利用するために、まず他人から信頼される人間であろうとします。一見すると良い人、仕事が出来る人です。明るく社交的でカリスマ性があり、周りに信奉者がいます。
周りからは信頼されているため、言動の違和感に気づきにくいです。違和感に気づいたとしても周りから高評価を得ているため、自分の感覚が間違っていると思ってしまいます。
異議を唱えると、支配型サイコパスは周りの信奉者を利用して、異議を唱えた人物を排除しようとします。
自分の欲求を満たすために他者を利用して、邪魔するものは他者を利用して排除するのが支配型サイコパスです。
上司に支配型サイコパスがいたら
上司に支配型サイコパスがいて職場で働くのが困難になったら、我慢せず別の上司や外部のカウンセラーに相談しましょう。
上司にキャパシティーを超えた仕事を押しつけられたり、反対意見を言った際に糾弾されたりする可能性があります。「上司の言うことは絶対」と考えていると、身も心もボロボロになってしまいます。
自分が全て悪いと思い込まず、おかしいと思ったら一人で抱え込まずに他人に相談しましょう。相談するときは、その上司と関わりが少ない人に相談するのが良いです。上司の信奉者に相談しても、話しを聞いてもらえないかもしれません。
異常に慣れてしまうと、異常が普通になってしまいます。気づいた時に手遅れにならないように、我慢せず相談しましょう。
自分の感じた違和感を大切に 客観的に見て対処しよう
「隣のサイコパス」の主人公達がサイコパスに感じた違和感は、初めは小さなものでした。違和感が徐々に増大して、実害が出てきます。仕事の丸投げ、重箱のスミをつつくようなミスの指摘、貸したものが返ってこないといった被害がでます。
主人公達は実害が出た時に気づき、サイコパスと距離を置くことが出来ています。現実でも同じように、サイコパスに気づき距離を置くことはできるでしょうか。
サイコパスと距離を置くには、自分の置かれている状況を客観的に見ることが重要です。サイコパスの言動によって、自分に不利益が出るのであれば我慢せず対処していきましょう。異常な状態を我慢してしまったら、サイコパスの思い通りです。心が壊れるまで利用される危険があります。
客観的に見るために、まず7つのサイコパスの特徴にあてはまるか確認してみましょう。7つの特徴が全てではないですが、1つの指標になるでしょう。客観的に人物を見ることができます。
カウンセラーに相談してみるのも良いかもしれません。専門家の意見を聞ければ、具体的な対処の仕方がわかります。
まとめ
全ての人をサイコパスと疑うのは危険ですが、あなたの身近にもサイコパスはいます。一緒にいて違和感がある人と出会った時に、間違っているのは自分の感覚と思わないでください。サイコパスの7つの特徴と照らし合わせて、冷静に対応しましょう。
「まんがでわかる 隣のサイコパス」は漫画でわかりやすく、サイコパスの特徴を学べます。