本を読んで自分で考える力を身につけよう
みなさん本を読んでいますか?当ブログは書評メインのブログなので、訪れている多くの方は読書に興味のある方だと思います。
しかし本には興味があるけれど、時間がなくて読めない、本を読む習慣がつかないと悩まれている方もいらっしゃるでしょう。今回は読書に悩まれている方に向けて、本を読む上でのメリット、読書を習慣化するコツを書いていきます。
藤原和博さんの「本を読む人だけが手にするもの」を参考にして記事を書きました。本書は読書の重要性が説明されていて、読後に本を読みたくなります。
記事を読んで、本を読みたくなってもらえたら幸いです。
読書のメリット(読書で身につく力)
「本を読む人だけが手にするもの」に書かれている読書を通じて身につく力を紹介します。
まず読書を通じて得られる最も大きな力は「自分で考える力」です。
読書を通じて知識のインプットを蓄積していかないと、自分の意見というものが出てこないという事実だ。
(中略)
深く論理的な思考をするうえで、本は絶対にかかせないものだと思う。・・・藤原和博「本を読む人だけが手にするもの」より
情報が氾濫する社会で情報に流されないためには、自分の頭で考えて、自分の考え、意見を持つことが重要です。情報の発信者側の都合で、事実は歪められてしまう可能性があるからです。
他者に流されずに、自分の意見を持つには読書をすることです。読書によって他者の体験、知識を共有することで、自分の考えの幅が広がります。幅が広がれば物事を深く考えることができるでしょう。
「本を読む人だけが手にするもの」では他にも、こんな力が手に入ると書かれています。
想像する力
テレビ視聴は映像を受動的にとりこみますが、読書は頭の中で能動的に場面を映像化します。情景を頭の中で思い浮かべることによって、想像力を養うのです。
想像する力はビジネス書を読んでも培われます。本に書かれていることをどう活用するだろうか、職場で活かすにはどうしたら良いだろうかと自分に置き換えることで、想像力は鍛えられるでしょう。
集中力、バランス感覚
時間を忘れて、本を読むことに集中することで集中力は鍛えられます。いかに本の世界に没入することができるかが大事です。
バランス感覚は読書を通じて、他者の考えを吸収することによって身についていきます。一面的な考えにとらわれることなく、世界観を広げて多面的に物事をとらえることができるようになります。
よのなかを生きる力
世の中の問題は、簡単に答えの出せない難しい問題ばかりです。例えば、沖縄辺野古の基地問題や働き方の問題(ブラック企業、パワハラ)などです。難しい問題に対して自分の意見を言えるようにするには、様々な意見を知る必要があります。
是か非か、正しいか正しくないかなど、両極端の意見から考えて自分のポジショニングや世界観を決める必要があるはずだ。
そうした両極端の視点を獲得するには、本を読み比べることが肝要だ。・・・藤原和博「本を読む人だけが手にするもの」より
異なる視点で書かれた本を読み比べて、自分の考えを確立させていきましょう。
本を読むことで身につけられる力を紹介しましたが、「本を読む人だけが手にするもの」では他にも読書のメリットが書かれています。
読書の習慣化
次に読書を習慣化するためのコツを書いていきます。強制的に本を読む時間を決めることと、読書の前に本を読む目的を考えることで読書は習慣化されていきます。
強制的に読書を習慣化する
本を読むことを習慣化するには、半分強制するのも大事な手段だと思う。
・・・藤原和博「本を読む人だけが手にするもの」より
藤原さんは和田中学校の校長を務めていたときに、朝の10分間読書をする「朝読書」の時間を設けていました。
「朝読書」のように朝の10分間だけでも、夜寝る前の10分間だけでも良いので、読書する時間を決めてしまうのが良いかもしれません。入浴や歯磨きと同じように毎日できれば習慣化できます。
または本を読む場所を決めてしまうのも良いと思います。仕事終わりに喫茶店によって本を読む、休日に図書館に行く、通勤の電車内で読むなど場所と紐付けるのが有効です。私も集中して本を読みたいときは喫茶店を利用しています。
目的をもって読書をする
本を読む前に、自分は本を読んで何を得たいのかを考えると進んで本を読むようになります。
「コミュニケーション力を上げたい」「マーケティングを学びたい」「ストレス解消をしたい」「感動したい」など、本を読む目的は何でも良いので、何となくではなく目的を持ちましょう。
本の情報をなんとなく受動的に取り込んでいくのは、苦痛でつまらないです。目的を持って考えながら読むと、疑問がわいて早く答えを知りたいと思い、読書が能動的になります。能動的に読書ができると楽しいです。
まとめ
本を読むことのメリットと読書を習慣化するコツをご紹介しました。自分の意見を確立するために読書を習慣化して、色々な本を読んでいきましょう。本を読むことで考える力は確実に身につきます。
今回は「本を読む人だけが手にするもの」を中心に記事を書きましたが、読書をしたくなる本でもう一つおすすめなのが見城徹さんの「読書という荒野」です。
見城さんの読書に対する熱い思いが描かれています。見城さんの熱量にうながされて、本を読みたくなりますよ。