笑ってはいけない空気で笑いをこらえるのが一番おもしろい
普段お笑い番組を見ない私なのですが、唯一見ている番組があります。それが今回ご紹介する「ドキュメンタル」です。ダウンタウンの松本人志プロデュースの「ドキュメンタル」は、現在シーズン7までAmazonのプライムビデオで見ることができます。
芸人達の笑わせ合いサバイバルを見て、笑わずにいるのは不可能でした。笑いすぎて涙がでてきました。
「ドキュメンタル」の面白さをシーズン7の感想を通して、お伝えしたいと思います。
ドキュメンタルとは
10人のお笑い芸人が密室にて、笑かしあいをします。参加費は1人100万円、優勝賞金は1000万円となります。制限時間内まで笑わずに生き残り、一番笑わせた回数の多い芸人が優勝です。
ドキュメンタルのここがおもしろい
ドキュメンタルのおもしろいところは、「笑ってはいけない空気感」「笑いをこらえる芸人の表情」「捨て身のボケ」の3点だと思います。
笑ってはいけない空気感
笑ってはいけない空気感がたまらないです。笑いを我慢すればするほど、笑いたくなるのが人間です。笑うな、笑うなというフリが、独特な空気感を作っています。
笑ってはいけない場面で、笑いがこみ上げてくることってありますよね。私は笑いが不要な場面でツボに入って笑いそうになることがたまにあります。大事な会議で話を聞かないといけない場面だったり、誰かが怒られている場面だったり、シリアスな場面で笑いそうになってしまいます。別におもしろくもない発言とか動作がツボに入ってしまい、笑いをたえるのに必死です。
笑うこととシリアスな場面のギャップが大きいからこそ、笑いの力が大きくなるのかなと思います。それと同じ空気感が「ドキュメンタル」では醸成されています。視聴するときはぜひ絶対に笑わないぞと意気込んで見てください。開始3秒くらいで笑ってしまうと思います。
笑いをこらえる芸人の顔
ボケを受け止め、笑いをこらえる芸人の顔がおもしろいです。笑いたいけど、笑えない表情を見ているだけで笑ってしまいます。
シーズン7だと千鳥・ノブ、フット・後藤、雨上がり・宮迫の表情が素晴らしいです。表情だけで面白い空気を作っています。特に宮迫のなんとも言えない我慢顔がツボでした。
捨て身のボケ
極限状態の中で放たれる捨て身のボケは、とてつもない破壊力です。芸人としての引き出しを全て見せる渾身のボケは地上波では見ることができません。ブレーキが壊れてしまい下ネタの方に流れがいきすぎるのは、あんまり好きではないのですが、芸人として持っているものを全部出し切るという勢いには爆笑必至です。
シーズン7感想
次にシーズン7の感想を述べていきます。ネタバレを含んでいるのでご注意ください。
やっぱり強かったのはハリウッドザコシショウです。途切れることなくボケをかましていました。中盤のサブミリナル効果の動画は反則です。あとパーフェクトヒューマンを繰り出したときは、ザコシの引き出しの多さはすごすぎると思いました。
次におもしろかったのは霜降り明星のせいやでした。自分以外全員先輩の中、臆することなくボケていました。坂田師匠のモノマネをしているときの後藤と小薮への当たりの強さはおもしろかったです。。
けっこう批判されているザブングル加藤は、最初は勢いがあって良かったですが、本人も言うように後半失速していました。後半も同じくだりを見せられるのは、ちょっときつかったですね。引き出しの少なさが露呈した感じでした。でも果敢に泥臭く攻める姿は良かったです。占い師のくだりのシュールな感じは好きでした。
千鳥・ノブのツッコミと笑いを我慢する顔がジワジワきました。正直もっと長く見ていたかったのですが、ゲラすぎてすぐ退場になってしまったのが残念です。
後藤、小薮、タムケン、宮迫は安定していて、おもしろい雰囲気を作っていました。ただ宮迫の狂気をもっと見たかったです。
トム・ブラウンのみちおが、今回の参加者の中で一番狂気を放っていたと思います。突然頭を剃り出したり、料理し始めたり、何をするか予想がつかなかったです。冷蔵庫のくだりの不思議な空気感は独特でおもしろかったです。
ハチミツ二郎はあまり目立てていませんでした。最後のところでも引っ込まずに、ボケて欲しかったなと思いました。ただWWEのマスク七変化は個人的にツボでした。周りに伝わっていなかったのが、もどかしかったです。
全体的には、ボケとツッコミのバランスがとれていて非常におもしろかったです。ただ後半はザコシの独壇場になっていたので、他の芸人の見せ場がもっと欲しかったなと思いました。
次に期待するのは、ザコシと野性爆弾・くっきーの共演です。今までドキュメンタルに登場してきた芸人でザコシと渡り合えるのはくっきーしかいないのではと思っています。2人が共演したら、とんでもないものが生まれそうでワクワクします。
最後に
芸人同士のガチ笑わせあい「ドキュメンタル」。地上波では見ることができないギリギリの笑いを楽しめます。
「ドキュメンタル」はAmazonプライム会員になればシーズン1~7まで視聴することができます。Amazonプライム会員は年4900円または月額500円で利用できますが、初回利用時は30日間無料で利用できます。