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ヤクルトファンが日本シリーズを見て思ったこと

セカンドリーグ…。そう揶揄されても仕方がない日本シリーズの結果となってしまいました。ソフトバンクが投打で巨人を圧倒して、4連勝での日本一。昨年の日本シリーズから巨人はソフトバンクに8連敗する形となってしまいました。

巨人の勝ち筋がまったく見えなかったので、見ているのがつらい日本シリーズでした。巨人の見せ場はほとんどなし…。正直、ロッテとソフトバンクのクライマックスシリーズの方が見応えがありました。

こんな弱いチームがセリーグの代表?とも思いました。しかし、セリーグで巨人は2位にゲーム差7.5をつけての優勝。序盤に一瞬ヤクルトが首位に立ったとき以外は競ることなく、危なげなく優勝しました。ソフトバンクにボロ負けした巨人よりも、さらに弱いのがセリーグの5球団なのです。さらにいうと、ヤクルトは最終的に巨人とのゲーム差は25ついて最下位でした。ぶっちぎりの最弱です。

巨人が終盤に調子を落とし、逆にソフトバンクは終盤に調子を上げていったことも、今回の結果を生んだ要因の一つだと思います。ですが、近年の日本シリーズや交流戦の成績を見ると、セリーグよりもパリーグの方が強いというのは一目瞭然です。過去10年間でセリーグが日本一になったのは2012年の巨人のみ。交流戦の通算成績はパリーグ1098勝、セリーグ966勝とパリーグが大きく勝ち越しています。

以上のことから、今回の結果は巨人だけではなく、セリーグ全体の弱さが生み出したものだと思います。どうすればセリーグは強くなれるのか、一ヤクルトファンが日本シリーズを見て考えたことを書いていきます。

なぜソフトバンクは強いのか

ソフトバンクは強すぎます。打線は強力ですし、先発陣も安定、中継ぎも鉄壁、付け入る隙がありませんでした。

驚くべきは選手層の厚さです。シリーズ前は柳田や千賀、周東やモイネロなどに注目していましたが、それ以外にも栗原、甲斐、中村晃、石川、ムーアなど素晴らしい選手がたくさんいました。控えに上林、長谷川がいるのは豪華すぎます。今回のシリーズでは防御率2点代でシーズン9勝を上げた東浜が怪我で出場しませんでしたが、それを感じさせませんでした。
ヤクルトから移籍したバレンティンがベンチ入りすることさえできなかったことを考えると、ソフトバンクの選手層が桁違いなのが見て取れます。

なぜ、ここまでソフトバンクが強いのか?それは育成力があるのと、チーム内での競争が激しいことと、パリーグ全体のレベルが高いことが挙げられます。

2軍、3軍の施設である2016年に竣工された「HAWKSベースボールパーク筑後」は12球団一の施設です。メイン球場である「ホークススタジアム筑後」は福岡ドームと同じ規格で作られています。国内最大級の屋内練習場も擁しており、戸田の河川敷で試合をしているヤクルトとは大違いです。

中長期的な育成を視野に入れた3軍制を初めて取り入れたのもソフトバンクです。育成選手として入団した千賀も、スタートは3軍からでした。そこから、日本球界を代表する投手にまで成長しました。石川、周東、甲斐も同じく育成出身者です。無名の選手を一流に育てる力がソフトバンクにはあります。

また、実績のある選手でも成績を残せなければ、試合に出場できないシビアさもあります。去年まで一軍で活躍してホークスを引っ張て来た内川でさえ、結果を出せずに今季は一軍に一度も上がれませんでした。先ほど触れたバレンティンも日本シリーズには出場できていません。結果が全ての環境は、激しい競争の連続だと思います。チーム内で常に競争があるから、ソフトバンクは常に強い状態でいられるのです。

しかし、これだけ強いソフトバンクがパリーグにおいて盤石というわけではありません。去年、一昨年とペナントリーグを制覇したのは西武ライオンズでした。ソフトバンクは2位で、CSを勝ち抜いて日本シリーズに出場しています。今年も終盤までは、ロッテと激しく首位争いしていました。このことからも、パリーグ全体のレベルの高さがうかがい知れます。

セリーグが強くなるには

今シーズンのヤクルトは巨人に大きく負け越しました。巨人に対して、6勝15敗3引分という成績でした。得点79点対して、失点124点と打てないし打たれています。

選手個人の成績で言うと、坂本は対ヤクルト戦の打率は326でホームラン7本、丸も同じく打率326でホームラン7本、岡本は打率316でホームラン11本、打点29という成績です。巨人の主力選手に打ち込まれていたことがわかります。
投手では、戸郷がヤクルトに対して3試合先発して防御率0.50、サンチェスも3試合先発して防御率1.50という好成績を残しています。(以外にも菅野の防御率は3.28とあまりよくなかった。)

完全にカモにされたと言ってもよい成績です。巨人独走の要因は間違いなくヤクルトにあります。(2位の阪神も巨人には8勝16敗と大きく負け越していました…)今年のセリーグのペナントは、パリーグのようにソフトバンクとロッテが首位攻防で激しく争うという場面がありませんでした。中盤以降巨人が独走状態になり、盛り上がることなく優勝が決まりました。今年はCSがないこともあり、巨人は負けられない試合をせずに、日本シリーズに突入しています。この緊張感のなさがある意味致命的だったのではと私は考えています。

セリーグ全体で巨人に詰め寄り、激しいペナントレース争いができていれば、巨人のチーム力も上がっていったのではないでしょうか。巨人だけではなく、セリーグ全球団の強化が、これからの課題だと思います。1つの勝敗が順位を左右する…そういうペナントレースを私は見たいです。

そのためには、全球団が日本一を目指して、チーム力を上げていくべきです。優勝、Aクラス狙いでは目標が小さすぎます。世界一のチームを目指しているソフトバンクに勝つためには、戦う側も大きな目標を持ってぶつからないといけません。

ヤクルトは強くなれるのか

ヤクルトは、ソフトバンクのように強くなれるのでしょうか。今のままでは、かなり厳しと思います。球団の資金力という点では、ソフトバンクに劣っているからです。ソフトバンクのような3軍制、練習設備を作ることは難しいでしょう。

しかし、直近のドラフトを見ていると、チーム全体を変えようという意志を感じられます。課題である投手中心の指名、即戦力ショートの指名とチームの実情に沿った指名だったと思いました。また近年は多くても2名、指名しなかったことの方が多かった育成指名を4名行っています。選手の育成に力を入れていこうという意志が感じられました。

また若い選手も徐々に頭角を現してきています。
奥川をはじめ、シーズン終盤に登板した金久保、中継ぎとしてまずまずの成績を収めた寺島と来季が楽しみな投手がいます。今年1年目だった大西と吉田大喜も来期は飛躍の年にして欲しいです。

打者では、宮本、廣岡、塩見、山崎、中山などがもう1段上のレベルにいけば、年間通して結果を残せるはずです。フェニックスリーグで活躍している松本友や武岡にも期待しています。また、今年のドラフトで指名されたショートの元山にも注目です。

去年、今年と散々な結果に終わったヤクルトですが、私は未来は明るいと信じています。現在ヤクルトでスタメンが確約されているのは、青木、村上、山田の3人だけです。その他の選手にはチャンスがあるので、競い合ってレギュラーを勝ち取って欲しいです。先発ローテも、もし小川がFAで流出すれば、柱がいなくなります。チームにとっては痛いですが、投手にとっては大チャンスなので、小川の穴を埋めて欲しいです。

最後に

日本シリーズを見て我慢できなくなり、野球について語ってみました。今回の日本シリーズを見て、自分は正直悔しかったです。セリーグの代表が何もできずに負けるところなんて、見たくありませんでした。

来年こそは、日本一を決めるにふさわしい試合を見たいです。打倒ソフトバンク!打倒パリーグ!で今までのプライドを捨てて、セリーグの各球団はペナントレースに挑んでもらいたいと思います。目指せ!日本一!!

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