何事も中途半端を脱却して、本当に大事なことにエネルギーをそそぐ
「エッセンシャル思考」には、効率よく最大の成果を上げる考え方が書かれています。仕事への考え方、やり方を変えれば、今まで以上の成果を手にすることができるでしょう。
上司、同僚から頼まれた仕事を全て引き受けてしまい、「自分は何をやっているかわからなくなる」「やることが多すぎて、疲れ切ってしまう」「やりたいことがわからない」と悩んでいる方は、本書を読んで仕事への取り組み方を見直してみても良いかもしれません。
エッセンシャル思考とは
「やらなくては」ではなく「やると決める」。
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。・・・「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」より
エッセンシャル思考を手に入れるのに必要なのは、左側3つの考え方を捨てて、右側の考え方を手に入れることです。
私も「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」という考えで長年仕事をしていました。「やらされ感」で仕事をしていて、仕事の本質を見出せなかったです。
しかし「やると決める」「大事なものはめったにない」「何でもできるが、全部はやらない」という考えを知って、仕事への取り組み方が変わりました。本当に大事なことにエネルギーを注げるようになったと思います。
非エッセンシャル思考では、多くのことに取り組むことでエネルギーが分散してしまい、結果が中途半端になってしまいます。仕事の質が下がってしまうでしょう。
エッセンシャル思考では、やることが決まっているのでエネルギーを集中して使えます。一極集中することで高い成果を上げられます。
自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。
・・・「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」より
正しく減らす技術
情報に溢れ、多くの選択肢がある中で、大事なものを選ぶにはどうしたら良いでしょうか。本書では、不要な仕事や用事を「正しく減らす技術」が書かれています。
正しく減らす技術は3つの項目に分けられます。「見極める、捨てる、しくみ化する」です。
見極める技術
あらゆる選択肢を検討したうえで、重要なことにイエスと言う。
・・・「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」より
何も考えずにすべてを受け入れるのではなくて、考えて考え抜いたうえで大事なことを選びます。ただ悩むわけではなく、価値基準を決めてから、あらゆる可能性を検討して見極めます。
捨てる技術
重要でない仕事、用事を断る勇気が必要です。言い換えれば「断る技術」が必要です。うまい断り方が本書には書かれています。
しくみ化の技術
重要なことを見極めて、不要なことを捨てた先に自分のやることが見えてきます。やると決めたことをガムシャラにやるのではなくて、効率化して、仕組化して取り組むべきです。最小の力で最大の成果を出す方法が書かれています。
とりあえずやってみてから、自分軸を決める
「エッセンシャル思考」を読んで、自分にとって何が大切か「自分軸」を持つことは大切だと思いました。「自分軸」が決まれば周りに流されずに生きていくことができます。自分にとって大事なことに集中することができます。
でも働き始めのころや、何がやりたいのかわからないときは「とりあえずやってみる」ことも大切だと思います。最初から考えすぎてしまい、身動きがとれなくなってしまったら本末転倒です。とりあえずやってみて経験を積んでいけば、自分の得意なこと、やりたいことがわかり本質を見極めることができるようになると思います。
「自分軸」を決めるには、いろいろなことに挑戦してからでも遅くはありません。考えているだけではわからないことがありますし、行動してみないと得られない経験があります。経験を積んでからエッセンシャル思考を取り入れていくのが良いと思います。
まとめ
「最小の時間で成果を最大にする」ことが本書の目的です。正しく減らす技術を身につけることができれば、効率よく大事なことに取り組むことができるでしょう。
自分にとって大事なことを見極めて、大事なことにエネルギーを集中させてみましょう。