※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

「緊張をコントロールして最高の結果を出す技術」感想

 緊張のメカニズムを知って、緊張を克服しよう

人前で話すとき、初対面の人と食事に行くとき、大事な商談があるときなど、緊張する場面は数多くあります。私も緊張しいなので、色々な場面で心臓がバクバクしたり、手足が震えたりします。緊張すると思考停止状態に陥って余裕がなくなってしまい、普段のパフォーマンスが発揮できません。

少しでも緊張を和らげて、パフォーマンスを上げたいと思い、「緊張をコントロールして最高の結果を出す技術」を読みました。

本書では、緊張を5つのタイプに分けています。自分が緊張をする原因と対処法を知ることができるので、とても実用的です。すぐにでも緊張を和らげる方法を試すことができます。

本書の「なぜ人は緊張するのか」「緊張の5つのタイプ」を紹介しながら感想を書きます。

緊張は、人間がサルだったときの名残

なぜ人間は緊張するのか。緊張状態になり身体反応がおこるのは、人間がサルだった頃の名残と本書では説明しています。

私達が人間に進化する前のサルだった頃、常に命の危険にさらされて緊張状態でした。危険を回避するために、緊張状態が様々な身体反応を起こすようになりました。

例えば、緊張して心臓がバクバクするのは、臨戦態勢になるためです。心臓をフル回転させて、血液を体中に送り、いつ敵に出くわしても大丈夫なようにします。敵と出くわしたときに瞬時に行動するための準備をするために、心臓がバクバク動くのです。

また緊張したときにソワソワして落ち着かないことがあるのは、相手の動きに反応するためです。

敵の動きに即応して動き出せるよう、緊張ソワソワと落ち着かない精神状態を作り出して いるわけです。

・・・石津貴代「緊張をコントロールして最高の結果を出す技術」より

他にも、「手足に汗をかく」「頭が真っ白になる」「鳥肌が立つ」などの身体反応は、命の危険を回避するための反応でした。

緊張するのはサルの頃に刻まれた習性の名残と考えると、緊張するのはしょうがないと思えます。逆に緊張しない方がおかしいです。緊張するのは当たり前と考えて、緊張をうまく活用するのが賢い方法でしょう。

現代人が緊張する理由は

しかし現代人はサルと違って、常に命の危険にさらされることはありません。命の危険にさらされることはないのに、緊張するのはどうしてでしょうか。

それは恐怖の対象が変わったからです。

生命を脅かすような、わかりやすい「敵」はいませんが、周りに疎まれて、社会から弾き出されて役割を失ってしまったら、生きていけないのではないか、という新たな恐怖が生まれたのです。

・・・石津貴代「緊張をコントロールして最高の結果を出す技術」より

仲間外れにされて、孤立したら生きてゆけなくなるという恐怖が生まれました。確かに私が緊張するのは、他人からどう思われているか、嫌われたくない、ダメな人間と思われたくないという思いが強いからです。それが孤立することへの恐怖になって、緊張を強く引き起こしていました。

緊張の5つのタイプ

本書で説明されている緊張の5つのタイプを紹介します。緊張のタイプは以下の5つに分けられます。

1.プライド型    人からの評価を気にする完璧主義者
2.コンプレックス型 自分に自信がない劣等感の持ち主
3.トラウマ型    過去に人前で恥ずかしい経験をした人
4.準備不足型    事前準備が足りない/急に大役を任された人
5.未経験型      はじめての経験や場所、相手に対して緊張する人

・・・石津貴代「緊張をコントロールして最高の結果を出す技術」より

5つの緊張のタイプはどれか一つだけに当てはまるということではなく、複数のタイプに当てはまる傾向の方が多いらしいです。全てのタイプに当てはまる方もいます。
私もチェックシートでチェックしたところ、プライド型、トラウマ型、未経験型と3つ当てはまりました。

それぞれのタイプに当てはまる原因があり、タイプ別に緊張を緩和するための対処法が書かれています。

いかに人の目を気にしていたか

5つの緊張のタイプの中でプライド型の対処法を読んで感じたのは、自分がいかに人の目を気にしていたかということです。

人の目を気にして、自分がどう思われているかばかりに意識が集中していて、本質を忘れていました。

朝礼のスピーチするときに、いかに良い話をして自分を認めてもらえるかと自分の評価ばかりを気にしていました。変に格好をつけて、完璧な自分を見せようとしていたのです。だから、噛んだり、笑いをとろうとして白けたりすると、緊張がピークに達してしまい、自分が何を言っているのかわからなくなり、聞いている人のことを考える余裕がなくなっていました。

スピーチの時に大切にするべきなのは、自分ではなく、聞いてくれる相手です。「相手が聞きやすいように話す」ことだけに意識を集中していれば良かったのです。意識を自分ではなく、相手に向けたら、以前ほど緊張することが少なくなりました。

意識の方向を自分ではなく相手に変えることを、本書では「矢印法」と呼んで詳しく解説しています。

まとめ

  • 緊張して心臓がバクバクするのは、人間がサルだった頃の名残
  • 現代人は孤立する恐怖から緊張する
  • 緊張は5つのタイプに分けられる
  • 意識の矢印を自分ではなく、相手に向ける

「矢印法」以外にも、5つの緊張タイプそれぞれに具体的な対処法があります。さらに実際に対処法を実践して、緊張をコントロールした方のエピソードも載っています。緊張を克服した人の事例を見ることで、自分が目指すゴールがイメージしやすくなります。

緊張することは当たり前だと認めた上で、うまく緊張をコントロールして、最高の結果を出す技術を学んでみてください。

最新情報をチェックしよう!