焦っているとミスしてしまう、オンオフの切り替えが出来ない、友達と遊んでいるときに疲れて1人になりたいときがある。このような悩みがある方は、『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ』を是非読んで欲しいです。
精神科医の本田秀夫先生が生きづらさを解消するために「しなくていいこと」を教えてくれます。もし無理をしていることが現在あれば、本書を読んでその無理を改善してみてはいかがでしょうか。考え方を変えると、今よりも生きやすくなるかもしれません。
それでは、本書を読んで印象に残った箇所をご紹介していきます。
ミスをする前提で考える
どんなに気を付けてもミスはなくなりません。同じミスをしないように気をつけていても、またミスをしてしまうという経験は何度もあります。私はその度に落ち込み、ミスしたことを引きずってしまいました。
本書では、ミスが続く場合は「自分はミスが多いタイプ」と認識して目標設定を変えたほうが良いと書かれています。
多少のミスが出るのはしかたがないと考え、目標を「ミスをしないこと」ではなく、「ミスをしてもカバーできるようにすること」にします。
…『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ』より引用
ミスをする前提で動くという話は目から鱗が落ちました。普通だったらミスをなくすことに躍起になりますが、ミスをする前提で対処するというのは思いつかなかったです。考え方を変えれば、今までとは違った対処ができると思います。
自分は焦ると作業が雑になりミスが多くなるので、前提としてまず焦る状況を作らないということが考えられます。仕事仲間にそのことを予め伝えて、状況を共有できるとミスが減らせそうです。その上で、もし焦った状態で仕事をしてしまったら、そこの部分は人にミスがないかチェックをしてもらうとミスが減らせると思います。
ミスをなくすことを考えるのではなく、ミスをする前提で考えて、ミスが発生しそうな状況では周りの人に頼ると良いかもしれません。
仕事に差し支えなければ夜更かししてもOK
漫画を読んだり、ゲームをしたりしていると、どうしても寝る時間が遅くなりがちです。寝る時間を早くして健康的な生活を送らなきゃと思いますが、習慣を改善することはなかなか難しいです。睡眠不足なのは分かっているけど、趣味の時間は削りたくないという方は多いと思います。
本書では、趣味のせいで睡眠時間が少なくなっても、仕事に差し支えなければ今のままでもOKと書かれていました。さすがに睡眠不足で日中居眠りをしてしまう、朝起きれずに遅刻をしてしまう場合は問題ですが、そうでないならそのままの方が精神的には良いです。
趣味に時間を使いすぎて寝不足になりやすい人が、生活リズムを整えるために趣味の活動をやめてしまうと、生活リズムは安定するかもしれませんが、趣味の時間がなくなったことで気晴らしをしにくくなります。意識を「オフ」にする時間がなくなってしまうのです。
…『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ』より引用
趣味でストレス解消をしていたのをやめてしまうと、ストレスが溜まり逆効果ということです。
確かにストレスを溜めた状態で布団に入るよりも、ストレスを解消した方が気持ち良く眠れると思います。生活のバランスは大事だと思いますが、無理にやりたいことを削る必要はないなと思いました。趣味を没頭できれば、嫌なことや仕事のことを忘れて気持ちの切り替えができるはずです。
ひとりの時間を大切にする
本書では人付き合いのタイプを大きく2つに分けています。
「いつも誰かと一緒にいないとつらい」というタイプと、「ひとりでいるほうがはるかにラク」というタイプ、2つのタイプがあります。
…『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ』より引用
私はどちらかというと「ひとりでいるほうがはるかにラク」なタイプです。時には無性に誰かに会いたくなるときはありますが、基本はこのタイプだと思います。一人でいるほうが気楽です。
「どうするのがいいのか」ではなく、「自分がどんなタイプなのか」を考えてみると、生きるのが少しラクになるのではないでしょうか。
…『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ』より引用
他人の価値観ではなく、自分の価値観で生きることが大事なんだと思います。自分のタイプを知って、他人ではなく自分のやりたいことを優先するほうがストレスは少なくなるはずです。自分の道を突き進むぐらいの気概でいるのが、一番楽なのかもしれません。
本書を読んで
私が生きていくうえで「しなくていいこと」はたくさんあるなと思いました。「しなければならない」という思いこみで、無理をしていたことが多々あります。乗り気でない上司との飲み会に嫌々参加したり、その飲み会で盛り上げようとバカを演じたりして、心をすり減らしていたと思います。
上司とのコミュニケーションや場を盛り上げることはもちろん大事だと思いますが、それで無理して精神を病んでしまったら元も子もありません。自分を守るためには、時には自分の心に正直になっても良いと思います。
自分を抑えて他人のために生きる生き方は尊いですが、自分のしたいまま自分のために生きても罰はあたりません。心が疲れたときは、自分のわがままを聞いてあげたいです。
今回ご紹介した箇所以外にも、色々な生きづらさを解消するためのヒントが書かれています。興味を持たれた方は、是非本書をチェックしてみてください!