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ヴィトゲンシュタイン「世界が変わる言葉 エッセンシャル版」感想

ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉

ヴィトゲンシュタイン珠玉の言葉で生きるヒントを見つけよう

以前あるニュースサイトでこの本の紹介記事を見て、読みたいと思っていた本です。ヴィトゲンシュタインの著作から言葉を抜き出し、現代日本人にわかりやすくまとめています。1ページにつき一言ずつ収録されていて計183篇です。翻訳の白鳥春彦さんは「超訳 ニーチェの言葉」を出版された方です。

哲学書と聞くと難しいイメージがありますが、どちらかというと自己啓発の本だと思います。厳選された言葉達が、人生に新しい視点をもたらしてくれます。問題の壁にぶち当たって、身動きがとれないときに、息抜きに読んで欲しい本です。

ヴィトゲンシュタインとはどんな人

3人の兄が若いときになくなったり、自身も第一次世界大戦で従軍したりと波瀾万丈な人生でした。従軍中を含めて書いたのが「論理哲学論考」です。いままでの哲学のあり方を改めて表現しなおした本で、当時の哲学界に大きな衝撃を与えた本となりました。「世界が変わる言葉」の中にも「論理哲学論考」の一文は記載されています。

「世界が変わる言葉」で印象的だった言葉

「世界が変わる言葉」の中で印象的だった言葉をご紹介します。

人生を変えたいなら仕事でも環境でもなく態度を変えよ

自分の人生を変えようという人は多い。そこで彼らは仕事や住む場所をがらりと変えたり、人間関係を変えたりするのだ。
しかし、彼らはなぜか人生改善のための最重要事項に気づいていない。
自分の人生を変えてよくするためには、自分の態度を変えなければいけないということに。
(後略)                     (『反哲学的断章』)

・・・「ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉 エッセンシャル版」より

この言葉を聞いてかなりドキッとさせられました。私も人生を変えるには自分の置かれた環境を変えるのが一番早いと思っていたからです。働き方を変えれば、別の人間関係であれば人生は変わると信じていました。

でも自分自身の態度を変えないと、人生は変わりません。働き方を変えても、人間関係を変えても自分はまったく変化していませんでした。一番重要なことに気づけていなかった、気づこうとしていなかった自分がいました。

変わろうとしていて、実は変化するのが怖かったのです。そんな自分をハンマーでぶん殴ってくれました。自分の態度を変えるところから始めようと思います。

時間の少なさを嘆くな

(前略)時間が足りないと悲しむな。時間は増えたり減ったりはしない。(中略)
たいせつなのは時間の多さとか少なさじゃない。何をするかだ。何が起きて、それにどう自分が向き合うかだ。
出来事なしの時間なんて意味がないものなのだから。

(『ウィトゲンシュタインの講義Ⅱ』)

・・・「ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉 エッセンシャル版」より

時間に対する考えを改めさせられます。いくらあっても時間が足りないと今まで思っていました。1日が30時間だったら良いのにと常に考えています。

でもヴィトゲンシュタインは、時間の量を考えるのではなく、行動、体験に焦点を当てろと言っています。仕事をする上でも、9時~18時までとりあえず働くという考え方よりも、今日は5件外回りの営業を必ずするとか、企画書を必ず完成させるという用に行動基準で考えた方が生産性は高いです。

無意味に時間を垂れ流すのではなくて、意味のある行動をとって自分の中に体験を落とし込んでいきたいです。

まとめ

ヴィトゲンシュタイン「世界が変わる言葉 エッセンシャル版」は自己啓発本
人生を変えたいなら、まずは自分の態度を変えよう
時間がないと嘆くな。自分が何をしたか、体験したかが大事

ヴィトゲンシュタイン「世界が変わる言葉 エッセンシャル版」は人生の迷路に迷ったときに読んで欲しい一冊です。今までと違った視点から人生を見られるようになります。文庫サイズなのでどこでも読めます。行き詰まった時に是非読んでみてください。

ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉
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