脳の働きを変化させて、すぐやる人になろう!
- 動き出しに時間がかかる
- よし!やるぞ!と気合いを入れないと始められない
- いつもやる気がおきない
- ついテレビを見たり、ゲームをしたりしてやるべき事を後回しにしてしまう
やらねばならないことを後回しにして寝るのが遅くなったり、仕事中に気力がなかったりすることは、多くの方が経験されているのではないでしょうか。
やろうという意思はあるけど、意思の力だけでは「すぐやる」ことがなかなかできない。「すぐやりたい」けど「すぐやれない」。そんな方に是非読んで欲しいのが菅原洋平さんの「すぐやる!『行動力』を高める“科学的な”方法」です。
自分の脳を「すぐやる」ように仕向けよう
やる気に頼らず「すぐやる」には脳を「すぐやる」モードに変更させれば良いと本書に書かれています。性格を変えて、意思の力でやる気を起こす方法は書いていません。脳の働きを変化させて、脳に「すぐやる」ように仕向けさせる方法が載っています。
著者の菅原洋平さんはリハビリテーションの専門職である作業療法士です。菅原さんは脳に損傷を負って普段の生活が出来なくなった患者と向き合ってきました。その経験から脳の機能を活かすことを応用して、社員研修、生産性の向上に携わっています。
その知識、体験を詰め込んだのが本書になります。科学的根拠と最新の脳科学から脳を「すぐやる」モードに変化させる方法が書かれています。
脳科学といっても書かれている具体的な行動例はどれも簡単です。今日からでもすぐに出来るものが多いです。
本書で書かれている行動例で気になったものをご紹介します。
カフェでスマホを出さない
勉強や読書の目的でカフェに行ったときに、テーブルの上にスマホを出していませんか。私もついつい出しています。事ある毎にスマホを開いていました。これでは勉強や読書はなかなか捗りません。
スマホ以外にも、手帳や本なども要注意。「できればこれもやっちゃいたい」と思って、あれもこれもテーブルにのせると、その瞬間から脳は惑わされてしまい、結局ひとつも達成できなくなってしまいます。
・・・「すぐやる!『行動力』を高める“科学的な”方法」より
私はとりあえず今日やるべきことを机の上に出します。机の上に出す方が目に見えてプレッシャーがかかり、作業を効率化できると思っていました。でも机の上に物をたくさん出すのは、脳が混乱するからNGです。
なぜなら「一度脳に見せてしまったら、もう逆らえない」からです。やってはいけないことも一度見てしまうと、無意識に行動するように脳が働いてしまうのです。または脳内で「やるかやらないか」のせめぎ合いがおこります。
机に出ているものを全て見て、いちいち「やるかやらないか」の判断をしていたら脳は疲れてしまいます。脳を疲れさせないために、やることは一つに絞り机の上にあれもこれも物を置かないようにしましょう。
「すぐやらない人」の行動は見ないで、「すぐやる人」の行動を見るようにしよう
2人とも「すぐやらない人」同士ですね。「すぐやらない」はどんどん周りに広まっていきます。脳が「他人のしぐさ」をマネするからです。
脳には、他人の行動を見ただけで、自分がその行動をしているときと同じような状態になる性質があります。
・・・「すぐやる!『行動力』を高める“科学的な”方法」より
よく「あくびはうつる」と言われますよね。他の人があくびをしていると、自分もあくびをしてしまい眠たい気分になってきます。脳が他人の行動をマネする性質を持つから起こる現象です。脳の「ミラーニューロン」という神経群が働いています。
「すぐやらない人」の側で行動を見ていると、自分も「すぐやらない人」になってしまうのです。
反対に「すぐやる人」の行動を見ていれば「すぐやる人」の行動を脳がマネするようになります。職場にいる「すぐやる人」が視界に入るように行動してみましょう。本書では横並びの状態でいること、共同作業をすることによって、脳がマネするようになると書かれています。
まとめ
「すぐやる」ようになるには、脳の働き方を変えていきましょう。本書には他にも「洗顔をしっかりやる」「テレビのリモコンを定位置に置くようにする」等すぐに出来る行動が、脳科学の根拠とともに説明されています。
「すぐやる人」になりたい方は是非読んでみてください。