※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ジャンプ新連載『あかね噺』感想 久々にワクワクする新連載が始まった

ジャンプの新連載『あかね噺(ばなし)』は久々にワクワクする作品でした。落語事態にあまり興味がなかったのと、落語を漫画で表現するのは難しいと感じていたので、最初はあまり期待をしていなかったのですが、第1話の出来が素晴らしくて一気に惹きこまれてしまいました。

落語という題材がどれだけ読者の感心をひけるかは未知数ですが、個人的には今後の展開次第では人気作品になれるのではないかと思っています。これだけ期待の持てる第1話は『鬼滅の刃』以来かもしれません。

今回の記事では第1話を読んで感じた『あかね噺』の魅力と今後の展開の期待を語っていきます。

『あかね噺』とは?

『あかね噺』は2022年11号のジャンプで連載が開始されました。第1話は表紙&巻頭カラーで54ページが掲載されています。

第1話では、落語家の阿良川志ん太(あらかわしんた)が師匠達や娘の朱音(あかね)、妻の真幸(まさき)が見守る中、真打試験で「芝浜」を演じます。志ん太は見事に「芝浜」を演じ切りますが、結果発表時に審査員の阿良川一生(あらかわいっしょう)師匠が放った言葉は誰もが想像していないものでした。それから時が経ち、成長した朱音は1人で阿良川一生の独演会へと向かいます…。

原作は末永裕樹(すえながゆうき)先生、作画は馬上鷹将(もうえたかまさ)先生が担当しています。

末永裕樹先生はジャンプの漫画賞の一つであるストキンProの準キングを受賞し、比良賀みん也先生が作画を担当した『舞台を降りるその時は』というお笑い芸人が主人公の読み切りで原作を担当しています。

馬上鷹将先生は2016年に週刊少年ジャンプで『オレゴラッソ』を連載していました。『オレゴラッソ』は単行本が全2巻刊行されています。その後、2018年にジャンプGIGA で『霧の都のK・K』を短期集中連載していました。

末永先生と馬上先生は以前もタッグを組んでおり、読み切り作品『タタラシドー』を週刊少年ジャンプで発表しています。

『あかね噺』の魅力

落語という芸は、話の内容や話し方で観客を楽しませるものです。なので、落語を漫画で表現するのはかなり難しいのではと思っていました。落語を表現しようとするとどうしてもセリフ数が多くなってしまい、絵よりもセリフがメインになってしまうと思ったからです。私は漫画で文字の多い作品はあまり好きになれません。私の個人的な感覚で、『あかね噺』には最初あまり期待をしていませんでした。

ですが、『あかね噺』は私の想像をはるかに超える面白さでした。

『あかね噺』は他の連載作品に比べると確かにセリフの数が多かったのですが、セリフだけではなくキャラクターの表情やセリフのフォントを変えるなどして視覚的にも落語を表現していました。
コマ毎に変わる志ん太の表情、登場人物ごとに変わるセリフのフォントや吹き出し、躍動感ある背景などで、志ん太の演じる「芝浜」に惹きこまれてしまいます。声が聞こえなくても視覚的に噺の面白さが伝わってきました。

さらに、志ん太の心理描写を重ねることでより噺をドラマチックに仕立て上げていました。志ん太は「芝浜」に登場する女房に自分の妻・ 真幸を重ね合わせます。13年落語に打ち込み続け、ろくに稼ぐことのできない自分を見捨てなかった真幸と、借金生活を送る勝五郎の側に寄り添う女房を重ねたのです。

噺のクライマックスに真幸と朱音に報いたいという想いを志ん太は心の中で叫びます。志ん太の家族への想いが噺に重なることで、阿良川志ん太にしか出来ない「芝浜」が表現されたのです。私は「芝浜」という噺は名前だけしか知らなかったのですが、この盛り上がりには心を熱くさせられました。

今後の展開への期待

第2話以降はおそらく本作の主人公である阿良川志ん太の娘・ 朱音を中心に物語が進んでいくと思います。第1話の完成度が高かっただけに、2話以降でどのような展開になるのかがとても気になるところです。うまく読者を惹きつけることができれば、『あかね噺』はジャンプの真打になれる作品だと思います。

特に真打審査で審査員を務めた阿良川一生が物語のカギを大きく握ってくると思います。見るからに悪そうな顔をしている彼が、朱音の前に良い敵役として立ちはだかってくれると物語が楽しくなりそうです。

また、メインとなる落語の描写がどうなるかも注目です。今回は志ん太の落語が見れましたが、一生や朱音の落語はまた違ったアプローチで表現してくるのではないかと思います。演じるキャラクターや演目によって、落語描写に変化があると面白そうです。

最後に

『あかね噺』は週刊少年ジャンプで注目すべき新連載です。是非とも盛り上がってもらって、週刊少年ジャンプを引っ張る作品になってもらいたいと思います。

微々たる力ではありますが、当サイトでも可能な限り作品を応援していきます。『あかね噺』を読んだ方は応援コメントを寄せていただけると嬉しいです。一緒に作品を盛り上げていきましょう!

Amebaマンガ 100冊まで40%オフクーポン
5



Amebaマンガに新規会員登録をすると、漫画がどれでも100冊まで40%オフになるクーポンが手に入ります。
読みたい漫画がある方は大チャンスです!当サイトでは詳細を記事にしていますので、気になる方は是非チェックしてみてください!

最新情報をチェックしよう!