ギレンの野望はガンダムファンを唸らせる魅力満載のゲーム
最近めちゃくちゃハマっているゲームがあります。「ギレンの野望 アクシズの脅威V」です。アクシズの脅威Vは2009年にPS2とPSP両方で発売されたシリーズ第6作品目です。ジャンルはシミュレーションゲームで、アニメ「機動戦士ガンダム」を題材にしています。アニメに登場する地球連邦軍やジオン公国軍の司令官となり、自軍を指揮して勝利に導きます。
アクシズの脅威Vはギレンの野望の中でも評価が高く人気のある作品で、発売から10年たった今でも中古価格は値崩れしていません。
プレイ動画を見たらやりたくなってしまい、秋葉原の中古ゲーム屋で購入しました。
プレイしていると止めどきがわからなくなってしまい、ついつい夜更かししてしまいます。今回の記事では、「ギレンの野望 アクシズの脅威V」の魅力をお伝えします。
骨太なシミュレーションゲーム
初心者が初見クリアするには難しい難易度になっています。
軍を率いて地球の都市や宇宙にある基地を占領していく本作ですが、考えなしに進軍していると手痛い反撃を受けます。
地形にあった機体を選ばないと移動スピードが極端に落ちたり、索敵をしないと攻撃がまったく当たらなかったりします。大部隊が展開している特別エリアに無策で突っ込むと自軍が壊滅する危険もあります。
原作ではエースパイロットの機体が大活躍しますが、ギレンの野望ではそう上手くはいきません。アニメではガンダムに乗ったアムロが9機のリックドムを3分で撃墜しますが、ゲームでは確実にアムロの方が撃墜されます。1人のエースパイロットが戦略を変えることはできません。(キュベレイ+ハマーン、サザビー+シャアとかは1機で戦況を変えるぐらい強いですが・・・)
だからと言って「戦いは数だよ兄貴!」とモビルスーツを無計画で大量生産することはできません。すぐに資金と資源が枯渇してしまうからです。資金と資源のやりくりには常に悩まされることになります。
プレイ中は常に、今後の展開を考えながら指示を出していくことになります。1手間違えただけで、大被害を受ける可能性が高いのでターン毎のセーブは必須です。ですが難易度が高いからこそ、クリアした時の達成感はひとしおです。
アニメにはないIF展開
アニメでは敗北することになるジオン公国軍、ティターンズ、ネオ・ジオンを操作して、敵対勢力から勝たせることができます。アニメにはないIF展開は、ガンダムファンも楽しめるはずです。
例えば、ホワイトベース追撃中のランバ・ラルにドムを補給すればホワイトベース隊を撃破してくれます。ホワイトベース隊を撃破すれば、黒い三連星が全滅することはありません。また、諜報レベルが高ければ、サイクロプス隊が無傷のままガンダムNT-1(アレックス)の開発プランを奪取してくれます。グリプス戦役でも、彼らを使うことだできるのは嬉しい限りです。
アニメと違う選択を選べば、キシリアは裏切りませんし、シロッコも裏切りません。有利に戦いを進めることができます。
反対に地球連邦軍では原作通りの選択をしないと、不利な状況になります。V作戦を発動しなかった場合はMSの開発が遅れるので、ジオンのMS相手に航空機や戦車で立ち向かわないといけません。
ガンダムファンを唸らせるキャラクター、兵器の数々
「アクシズの脅威V」には、550種以上の機体と260人以上のキャラクターが登場します。アニメ「機動戦士ガンダム」「機動戦士Ζガンダム」「機動戦士ガンダムΖΖ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場する機体・キャラクターはもちろん、「機動戦士ガンダム MS IGLOO」「ガンダム・センチネル」「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」などの外伝作品の機体・キャラクターも登場します。
ガンダムファンさえも詳しく知らないようなキャラクターも登場します。
例えば「機動戦士Ζガンダム」のキャラクター「メズーン・メックス」。Zガンダムを視聴した人でも、ほとんどの方は彼の事を知らないと思います。彼は主人公カミーユが所属する空手部のキャプテンですが、第1話にしか登場しないキャラクターです。設定上では後にパイロットとして登場する予定でしたが、実際は登場しませんでした。こんなマニアックなキャラクターが登場します。
キャラクターだけではなく機体もマニアックなものが登場します。MSV(ガンダムを題材にプラモデル、雑誌で展開されたメカニックデザイン企画)の機体が多数登場します。砂漠用のザク「ザク・デザートタイプ」、水中用のザク「ザク・マリンタイプ」、砲撃用の「ザクキャノン」など様々なバリエーションのザクが登場します。
その他にも、ジオングに足のついた完成系「パーフェクト・ジオング」、ガンダム小説版に登場した「G-3ガンダム」なんかも登場します。
まとめ
- ギレンの野望は難易度高めなシュミレーションゲーム
- ガンダムのIF展開を楽しめる
- ファンを納得させる機体・キャラクターの数々
「ギレンの野望 アクシズの脅威V」の魅力を語ってきましたが、この作品には一つ残念なところがあります。それはガンダムに興味がないと楽しめないことです。シュミレーションゲーム単体としても楽しめますが、ガンダムを知らないと魅力が半減します。最低でも「劇場版 機動戦士ガンダム」を見てからプレイして欲しいです(笑)
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