Q、月額1500円で1コインは妥当か? A、ボイスブックが馴染めば妥当
AmazonのAudibleを最近利用し始めました。初回利用時は1ヶ月無料で利用ができて、1コイン付与されます。1コインは本1冊と交換できます。次月以降は月額1500円で1コイン付与されていきます。
1500円=本1冊と考えると妥当だと思うのですが、同じAmazonサービスである月額980円のKindle Unlimitedに比べると割高に感じてしまいます。正直私は月額1500円のAudibleは、コスパが良くないと感じてしまいました。
しかし、本を読むよりも耳で聴いた方が楽だと感じる方や、通勤・通学の時間が長くて暇でしょうがないという方にはおすすめのサービスです。
Audibleのメリット、デメリットを通じて、Audibleサービスを紹介していきます。
メリット
Audibleのメリットは3つあります。
- 初回利用時は本1冊無料で手に入る
- ~ながら読書ができる
- 有名声優、俳優による朗読
最初の1冊は無料
最初の1冊は無料で利用できます。初回利用時に限り1コインが付与され、どれでも好きなボイスブック1冊と交換できます。サピエンス全史、多動力といった有名タイトルでも利用可能です。通常価格で購入すると3000円前後(Audible会員だと30%オフ)するので、かなりお得だと思います。
Audibleを解約しても、手に入れた作品は利用し続けることができます。気になる作品を無料で手に入れてから、解約しても問題ありません。
2ヶ月目以降は月額1500円で1コイン手に入ります。無料期間と同様に1コインでボイスブック1冊と交換できます。交換したボイスブックはサービス解約後も利用可能です。
歩きながら本を読める(聞ける)
Audible専用アプリを入れれば、PCからでも、スマホからでも本を聴くことができます。何かをしながらでも聴くことができるのは大きなメリットです。通勤、通学中に、ジョギング中に、電気を消して布団の中でも読書ができます。
私は電車内で本を読むと酔ってしまうことがあり、電車内で本を広げることがなかったのですが、Audibleのおかげで電車内でも本を読むことができます。本を広げられない状況の中でAudibleは真価を発揮します。
有名声優、俳優が朗読してくれる
有名声優・俳優が朗読しているのは、Audibleの魅力の一つです。
例えば「言の葉の庭」であれば、映画に出演していた入野自由さん、花澤香菜さんを始め6人の声優さんが朗読しています。映画「言の葉の庭」が好きだった方には、是非聞いて欲しいです。クライマックスのタカオとユキノがお互いの感情をぶつけ合うシーンは、映画とは違った感動がありました。
他にも有名声優、俳優が出演している作品があります。気になる作品をリストにしてみました。
作品タイトル | 著者名 | 朗読者 |
火花 | 又吉 直樹 | 堤真一 |
ホテルローヤル | 桜木紫乃 | 真木よう子 |
犬にきいてみろ | 池井戸潤 | 杏 |
コンビニ人間 | 村田沙耶香 | 大久保佳代子 |
蜘蛛の糸 | 芥川龍之介 | 大塚明夫 |
新訳 道は開ける | D・カーネギー | 古谷徹 |
あの日 | 小保方晴子 | 小保方晴子 |
小説 君の名は | 新海誠 | 朴璐美 |
この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま | 暁なつめ | 雨宮天 |
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? | 井中だちま | 茅野愛衣 |
映画、ドラマで活躍している俳優、大御所声優、お笑い芸人まで幅広いラインナップです。ライトノベルはアニメの声優が朗読をしているので、違和感なく聴くことができます。一番驚いたのは、小保方さんが自著を自身の声で朗読していたことです。
デメリット
次にデメリットもご紹介します。デメリットも3つあります。
- 読むのに比べて聴くのは時間がかかる
- 視覚要素がないので、わかりづらい部分もある
- 月額1500円で1冊のみはコスパが悪い
聴き終わるのに時間がかかる
「言の葉の庭」は全11章読み終わるのに、11時間7分かかります。原作小説は約400ページなので、普通に読んだら4時間ほどで読むことができます(私の場合)。普通に読むのとAudibleで聞くのでは7時間違います。
しかし倍速機能があり4倍速まで上げることができるので、時間短縮をすることはできます。自分は通常1.25倍速を使用していました。4倍速でも聞き取れないことはないのですが、速すぎて頭に入ってこないですし、情緒がなくなるのでおすすめしません。
視覚要素がない
実用書だと重要部分が太字になって強調されていたり、文章だけでわかりにくいところを図やイラストで解説していたり、見ることによって理解が深まる箇所があります。
しかし耳で聴くだけでは視覚要素がないので、図やイラストを視ることによって得られた情報が手に入りません。ビジネス書、実用書ではわかりづらい場面があると思います。(付属資料が用意されている作品もあります)ライトノベルだと挿絵が見られないのは寂しいかもしれません。
ただ目をつぶり集中して聞いていると、普通に読書しているときよりも想像力が働くので、本の内容が印象に残りやすいです。情景を思い浮かべながら聴くと、より作品の世界に入り込めます。
コスパが悪い
月額1500円で1コインはコスパが悪く感じます。単行本1冊だと思えば妥当ですが、文庫本や昔の作品も1500円だと考えると割高に感じてしまいます。
同じAmazonのサービスのKindle Unlimitedは約12万冊の作品が月額980円で読み放題です。Kindle Unlimitedは読み放題ですが、Audibleは1冊のみです。Kindle Unlimitedの方がコスパは良いです。
ただAudible月額会員は1コインが付与されるだけではなく、30%OFFでボイスブックを単品購入できるのと、ボイスブックの返品、交換が可能です(回数制限あり)。
またAudible Stationといって、会員なら無料で利用できるコンテンツがあります。「NewsPicksチャンネル」では落合洋一が出演する「WEEKLY OCHIAI」の音声版が聞けたり、「放送室チャンネル」では松本人志と高須光聖のラジオ番組「放送室」が聞けたりします。他にもよしもと芸人が出演する「よしもと声革命」、ビジネス書の要約を20分で聴ける「20分で聴けるビジネス書チャンネル Powered by Flier」などの魅力的なコンテンツを利用できます。
興味のあるコンテンツがあれば月額1500円は安いかもしれません。
まとめ
・初回利用時、どれでも好きな本が1冊無料で手に入る
・作業しながら、寝ながら、歩きながら読書ができる
・有名声優、俳優による朗読(小保方さんも朗読している)
・耳で聴くのは時間がかかる(倍速機能があります)
・イラストや図が見られないとわかりづらいところがある(その代わりに想像力が上がるので、本の内容が印象に残る)
・コスパが悪い(月額会員のサービスに魅力を感じられれば、月額料金が安く感じる)
本を読むよりも耳で聴く方が良いという方には、Audibleは魅力的なサービスです。
最初の1冊は無料で利用できますので、ボイスブックが自分に合うか試してみてください。
追伸:「言の葉の庭」のボイスブックは本当におすすめです。ぜひ聴いてみてください。