1月に読んだ本を10冊紹介します
2019年1月に読んだ本は20冊でした。今月読んだ本の中で10冊を、備忘録もかねて紹介していきます。読んでみたいと思える本が1冊でもあれば幸いです。
破天荒フェニックス
メガネチェーン・オンデーズの買収から再生までを、実話に基づいて描いた小説です。今月読んだ本の中で、一番楽しく読めました。
幾度となくおとずれる倒産の危機にハラハラ、ドキドキさせられます。経営に興味がなくても、会社、お金をめぐっての人間関係のドロドロ具合は興味をもてると思います。
人工知能は人間を超えるか
人工知能研究の過去、現在、未来が分かります。文系の私でも、人工知能について詳しく知ることができました。
人工知能が発達したからといって、人間の仕事はなくなりませんし、人工知能が人間を支配するわけではありません。正しい認識で人工知能を取扱いできれば、生活がより豊かになるはずです。
関連記事:松尾豊「人工知能は人間を超えるか」感想
しょぼい起業で生きていく
「しょぼい起業」という新しい働き方が示されています。サラリーマンだけが働き方の全てではないことを教えられて、勇気をもらえました。今の働き方に疑問をもっている方に読んで欲しい1冊です。
おカネの教室
経済、お金の仕組みが書かれています。元々、著者が中学生の娘さんに向けて書いたものなので、簡単でわかりやすいです。授業形式で話が進んでいきます。先生から出される宿題を、生徒と一緒に考えながら読むと楽しく学べます。
関連記事:「おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密」感想
失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!
偉人達の失敗をまとめた本です。子供向けの本ですが、大人が読んでも楽しめます。教科書に出ている歴史上の人物も、とんでもない失敗をしています。偉人達の失敗に比べたら、自分の悩みなんてどうってことないと思えます。
関連記事:失敗しても落ち込むな!「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」感想
入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法
バーバラ・ミントさんの「考える技術・書く技術」の内容を、日本人向けにわかりやすくしたものです。ビジネス文書、メールを書く際に参考になります。
マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する
ドイツ人哲学者マルクス・ガブリエルが、日本に滞在していた模様を撮影したNHK番組「欲望の時代の哲学」を書籍化したものです。
日本の電車を見て、人のためのシステムではなく、システムのために人がいるようだという感想には、ハッとさせられました。決まりごとのように電車に人が乗っていく光景は、人が電車のためにあると感じても不思議ではないかもしれません。哲学者から見た日本の姿は、新しい気づきをもたらしてくれます。
アンドロイド開発で有名な石黒浩教授との対談は、両者の命に対する捉え方が違っていて面白いです。
ハーモニー
今は亡き伊藤計劃さんのSF小説です。医療が発達して、世界から病気がなくなり、道徳的な優しさに溢れた世界が描かれています。一見すると楽園のような未来ですが、自身の健康を全てシステムに管理されてしまうのは恐ろしくもあります。痛み、苦しみがない世界は、同時に楽しさ、嬉しさも奪い取ってしまうのだと思いました。
カエルの楽園
Twitterで少し話題になっていたので、気になり読みました。日本の外交問題を寓話にしています。
カエル達のやりとりは滑稽に見えますが、今の日本に当てはまることが多く、人ごとではありません。危機を楽観視するのではなくて、現状の問題ときちんと向き合い、問題が起こる前に対策を考えないといけません。日本のあり方を考えさせられる1冊です。
羊と鋼の森
ピアノの調律師のお話で、2016年の本屋大賞を受賞した作品です。2018年に映画化もされました。調律の描写が繊細で、1つの間違えでピアノから出る音がまったく違うものになるということが、文字を通してでもわかります。
主人公の成長を通して、働くことと努力と才能の関係が描かれています。「やり続ける」ことの重要さを改めて感じました。
最後に
以上2019年1月に読んだ本を10冊ご紹介しました。どの本も面白く、勉強になりました。
特におすすめは「破天荒フェニックス」です。会社と社長がどうなるのか気になり、時間を忘れて読んでいました。
皆さんの読書の参考になれば幸いです。