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武田友紀「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 感想

繊細な人が繊細なままで生きやすい方法が書かれています

「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」を書いた本です。

・・・武田友紀「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本より

  • 職場の人間関係に疲れて1日の仕事が終わるとクタクタになって家に帰る
  • 人ゴミが苦手、すれちがう人々の姿をついつい見てしまう、見られていると感じてしまう
  • 何気ない一言に傷つき、なかなか忘れられない
  • 相手のことを考えすぎて、自分の意見が言えない
  • 周りの人で不機嫌な人がいると、自分のせいかもと思ってしまう

上記のような経験がある方に読んでもらいたい本が『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』です。

先ほどあげた5つの項目は全て私に当てはまることです。周りの人が「そんなこと気にしなくて良いじゃん」と思うことまで、気にしてしまいます。そのたびに「気にしなくてよい」「考えすぎ、考えすぎ、考えるな」と心の中で強く思うのですが、マイナスな考えはなかなか消えてくれません。

敏感すぎる気持ちにどう折り合いをつけていくべきか、悩んでいる時に出会ったのが「『気がつきすぎて疲れる』が驚くほどなくなる『繊細さん』の本」です。

著者の武田友紀さんは600人以上の「繊細さん」をカウンセリングしてきました。カウンセリングの中で多くの繊細さんに有効だったノウハウが書かれています。

本書に書かれているのは、繊細な自分を無理に変えることなく「繊細なままで生きるアプローチ」です。無理に自分の心を変えなくても良い優しい方法です。

繊細なことで悩んでいる方には是非一度手に取って欲しい1冊です。

「繊細さん」とは?

では本書で紹介されている「繊細さん」とはどういった方のことをいうのでしょうか?

繊細さんは、相手の感情やその場の雰囲気はもちろん、光や音まで、まわりの人が気づかない小さな変化を感じとっているのです。

(中略)

エイレン・アーロン博士が行った調査により、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することがわかってきました。

・・・武田友紀「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本より

繊細さは生まれつきの資質

周りの人が気づかないことを敏感に感じ取っているのです。そして繊細であることは生まれつきの資質であることが、調査で判明しています。詳しくは書きませんが、脳の神経システムに違いがあるからとのことです。

繊細であることが生まれつきのものであると聞いて、安心した自分がいます。今まで生きてきた中で、人づきあいに疲れてくると、1人の時間が欲しくなりインドア生活になりがちでした。

漫画、読書、ゲーム、映画鑑賞などのインドアな趣味が、今の繊細な自分を作っていると思っていました。心を強くするためにはアウトドアな趣味を増やして、活発的に動いた方が良いのではないかと考えるときもあります。無理して登山をしたり、スポーツサークルに入ったりするべきではと思ったこともありました。

でも繊細であることは生まれつきの資質と聞いて、自分の好きな趣味は間違いではなかった、肯定された気持ちになりました。趣味や自分の生き方が悪いわけではなく、繊細なままでうまく生きる術を知らなかっただけと思えました。

1人の時間を大切にしても良いのです。無理して繊細な自分を変えるより、繊細な自分と正しく向き合い自分を大事にしようと思えました。

良い変化を敏感に感じ取れる

自分の話で脱線してしまいましたが、「繊細さん」が感じとれる小さな変化は悪いことばかりではありません。誰かの小さな優しさだったり、何気ない自然の変化だったり、自分の好きな漫画の人気がでてきたことが嬉しかったり、小さな変化でも嬉しく感じることができるのです。

自分のまわりにある「いいもの」に気づき、深く味わう。まわりのものや人から嬉しさをもらって、身も心もふっくらする。これが繊細さんの「感じる力」がもたらす「いいこと」なのです。

・・・武田友紀「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本より

私は井の頭公園の池が月でライトアップされている姿が、幻想的で心が落ち着くので好きです。そのことを職場の後輩に話したら「池なんて見て何が楽しいんですか~?」と言われ、自分の感覚って間違っているのかなと落ち込むことがありました。

でも夜の公園が月に照らされた光景を好きになれる感覚は、「繊細さん」である自分だけの特権だったと思えるようになりました。小さな変化を敏感に感じ取れるからこそ、そういう自然の変化を楽しむことができるのです。

いいものを多く感じて生きていくには、「自分が進む道を自分で選ぶことが本当に大切」と書かれています。次からは私が特に印象に残った「繊細さん」の生きる術を1つ紹介していきます。

「とりあえず」で行動してみる

「繊細さん」の特徴の一つに考えすぎて動けないというものがあります。

繊細さんは「ベストがわかるからこそ動けない」という状態になっています。
繊細さんは、「こうすると、ああなる」というシミュレーションが得意。「気づく」と「シミュレーション」の掛け算で、自然と「ベストな方法」が分かるのです。

・・・武田友紀「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本より

ただベストな方法を遂行するには、ベストな状態でないといけないと思いがちです。深く考えすぎてしまい行動を起こすことができません。

私も同じ経験をしていて、上司に報告をする際に「こういう質問が来るはずだから、答えられるようにしないと・・・」「細かいところは省いて要点だけ言えるようにしておかないと」と考えすぎるあまりに、報告が遅れてしまいます。上司からは「もっと早く報告しなさい」と怒られました。

ではベストを求めすぎるあまりに行動できない場合はどうすれば良いか。本書では「とりあえず」行動することが大事と書かれています。

深く考えずに行動すると、手戻りが発生したり作業が増えたりすることはありますが、考える時間が短いぶんトータルで早いこともあるのです。

・・・武田友紀「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本より

先ほどの例で言うと、上司にとりあえず報告したあと、上司からフィードバックをもらい、改めて上司の求めている資料を提出したほうが時間は短くなりますね。

考えすぎて行動が遅れそうなときは「とりあえず」で動いてみましょう。

まとめ

 
「繊細さん」は周りの人が気づかない小さな変化を感じ取れる人
「繊細さ」は生まれつきの資質
「繊細さん」は悪いことだけでなく、良いことも敏感に感じとれる
考えすぎず、「とりあえず」で行動してみる

今回紹介した内容以外にも、「繊細さん」が生きやすくなる術がたくさん書かれています。「毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ」「人間関係をラクにする技術」などです。

一番大切なのは繊細である自分を肯定して、自分のやりたいことに正直でいることだと思います。繊細な自分を無理に変えようとせず、繊細なままで楽しく生きていきましょう。

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