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『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』感想 100冊分の文章術がこれ1冊で学べる

わかりやすい文章を書きたい、文章の書き方がわからないとお悩みの方におすすめなのが、『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』です。文章術の本100冊に書かれている技術がこの1冊で学ぶことができてしまいます。

文章術の本に書かれている共通のノウハウの数を集計して、数が多いもの順にランキング形式で紹介されています。文章術の数は全部で40。上位の文章術を体得するだけでも、文章力が格段に上がると思います。

とにかく文章が上手くなりたいけど、どの文章術の本を読んだらいいかわからない方におすすめの1冊です。様々な文章術の本に書かれている重要なノウハウだけを効率的に学べます。正直、文章術の本はこれ1冊だけあれば十分です。

ただ、上司に伝わるビジネス書を書きたい、卒業論文の書き方がわからなくて困っている、おもしろい小説が書きたい、など目的がある方はその媒体に特化した文章術本も探したほうが良いかもしれません。

本書で書かれている文章術は色々な場面で応用できると思いますが、それぞれの媒体に特化した文章術はあまり紹介されてないからです。

『伝わる文章には「型」がある』という項目では、結論を先に書く「逆三角形型」や結論、説明、結論の順に書く「PREP法」が紹介されています。これらの文章術はビジネス文書やブログなどで使用できますが、小説やエッセイではあまり活用できません。物語を面白くしたい場合は、小説に合った構成が求められます。

媒体によっては独自の技術が重要になる場合もありますので、書く媒体が決まっている方はその媒体に特化した文章術の本も読んだ方が良いと思います。

それでは、本書の内容を簡単に説明しながら感想を述べていきます。

参考文献について

本作は純粋な「書き方」「文章術」の本のみでは構成されていません。参考文献として選ばれているのは「書き方」「伝え方」をテーマとする書籍ですが、「書くこと」はコミュニケーションの一部ということで、「コミュニケーション」の本も含まれています。これを含めるのはどうなの?というタイトルも個人的にはありました。

本作のタイトルと参考文献に少し相違があるように思います。単純に文章術の本だけでまとめられていると思っている方は注意が必要かもしれません。

ただ、今まで10冊ぐらいの文章術の本を読んだ私から見ても、本書に書かれている内容は文章術の本としては真っ当なものです。文章術の本を一度でも読んだことがある方なら、このランキングは納得できるものだと思います。

わかりやすく、人に伝わる文章の書き方がきちんと紹介されてますので、心配しなくても大丈夫です。

文章はシンプルに

本書で1位として紹介されているのは、「文章はシンプルに」です。

「シンプルに書く」ことの大切さは、100冊中53冊に記されていました。

…『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』より引用

「文章はシンプルに」ということは、私も文章を書くときに意識しています。短く、なるべく簡単な言葉で書かれた文章の方が読んでいてストレスがたまらないからです。

長い文章だと理解するまでに時間がかかり、読んでいてストレスになってしまいます。ツイッターやヤフーニュースのコメント欄に、改行などせずに文章の塊をそのまま載せているものがあります。そういうのを見ると読む気にもならないです。たとえ良いことが書かれていたとしても、伝わってきません。

「書く」=「伝える」ことなので、「伝える」という意識を忘れてはならないと思います。人と話す時でも、専門用語を交えて長々と話していたら相手には伝わりません。

文章を書くときも同じで、読む人のことを意識することが大切です。読み手に伝わるよう「文章はシンプルに」を心がけたいと思います。

文章術の本は2冊あればそれでいい

文章術の本はどれも似たようなことが書かれているなと思いました。この本が様々な文章術の良いとこどりをしているせいか、本書に載っている内容はどれも見たことのあるものばかりでした。

改めて今まで読んだ文章術の本を読み返してみると、同じようなことが書かれていました。文章を書くうえで考えつくことは、みんな一緒なのかなと思います。

わかりやすい文章を書きたい、人に伝わる文章を書きたいと基本的なことが知りたければ、1冊の文章術の本で十分かもしれません。その中でも本書は、様々な文章術のエッセンスを効率良く学ぶことができるのでおすすめです。

ただ、本書にはブログのアクセス数を伸ばす文章の書き方や面白い小説の書き方は載っていません。文章の媒体ごとに目的は異なるので、書く媒体が決まっている方はそれに特化した書籍を読んだ方がよいです。

文章術の基本を本書で学んで、自分が書く媒体の本で応用を学べば、文章力の上達に十分繋がると思います。

まとめ

・文章術本の決定版
・媒体に特化した本も読んだほうよい
・「書く」=「伝える」

技術を知ることも大事ですが、もっと大事なのは技術を実践することです。文章は書かなければうまくなりません。学んだことを実際に活かして、文章力アップを目指しましょう!

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