2022年 少年ジャンプ打ち切り漫画を振り返ってみた

2022年も『週刊少年ジャンプ』では様々な新連載が始まりました。その裏で、惜しくも打ち切られてしまった作品が6つあります。『アヤシモン』『守れ!しゅごまる』『ドロンドロロン』『地球の子』『すごいスマホ』『ALIENS AREA』です。連載が終わってしまうのは惜しいと思う作品も中にはありました。

今回の記事では、今年打ち切られた6作品を振り返っていきたいと思います。作品のネタバレも少しありますので、ご注意ください。

2022年少年ジャンプ打ち切り作品

それでは、2022年の少年ジャンプ打ち切り漫画を振り返っていきます。ご紹介するのは、連載開始から1年経たずに連載終了してしまった作品です。作品ごとに簡単なあらすじと感想を書いています。

アヤシモン

あらすじ

少年漫画の主人公に憧れて、強さを求め続けてきた海堂マルオは強くなりすぎてしまい、力を持て余してしまう。漫画のような心踊るバトルに憧れていたマルオだったが、マルオを満足させてくれる相手はなかなか現れない。

だが、暴力団「炎魔会」亡き会長の隠し子であるウララとの出会いによって、マルオの運命は大きく変わり始める。マルオはウララに導かれて、極道の妖し者(あやしもん)が蠢く新宿歌舞伎町へと足を踏み入れるのだった…。

感想

ジャンプ+で大人気だった『地獄楽』の作者の連載とあって、かなり期待値は高かったです。ですが、全25話、約半年で連載は打ち切られてしまいました。

ヒット作を生み出した作者とあって、漫画のクオリティはすごく高かったと思います。世界観だったり、妖怪のデザインだったりは引きこまれるものがありましたし、バトルも迫力があって面白かったです。

残念だったのは、主人公に魅力をあまり感じられなかったことです。少年漫画の主人公に憧れるバトルジャンキーのマルオには、ヤベーやつという印象以外は持てませんでした。敵に殴られて、血を流してもヘラヘラしている主人公が何を言っても、ヤベーやつというイメージが先行してしまい、頭に入ってきません。連載が続けばキャラクターに深みが出たのかもしれませんが、そこまでには至りませんでした。

あと、ヤクザと歌舞伎町という少年誌らしくない舞台設定も人気がでなかった一つの要因かもしれません。この設定でいくならヤングジャンプやジャンプ+で連載したほうが良かったのでは?と思ってしまいました。

守れ!しゅごまる

あらすじ

王城財閥の跡取りである王城さなぎは、謎の暗殺者「スカル」に命を狙われていた。ボディガードの守護丸はさなぎを守ろうとするが、逆にさなぎを危険な目に合わせてしまう。ポンコツボディガードは、さなぎの学園生活に平穏を取り戻すことができるのか!?

感想

『アヤシモン』と同時期に始まった『守れ!しゅごまる』も、同じく約半年で打ち切られてしまいました。

『守れ!しゅごまる』の連載が始まった時は、既に『僕とロボコ』『高校生家族』『破壊神マグちゃん』と3つのギャグ漫画が連載されていました。この中で、新たな地位を築くのは厳しいものがあったのかもしれません。

作中では『遊戯王』のパロディが多く、詳しくない私はついていけない部分がありました。なので、ギャグについては何とも言えません。『僕とロボコ』のロボコ や『高校生家族』の家谷一郎といった個性がつよつよなキャラクターは少なかったと思います。HIKAKINや『破壊神マグちゃん』とのコラボは斬新で面白かったです。

ドロンドロロン

あらすじ

50年前に突如現れ、人を襲う怪異「モノノケ」。モノノケに母親の命を奪われた佐々木ドラは、モノノケを討伐する組織「侍」の入隊試験を受ける。しかし、妖力量ゼロのドラは試験にあっさり落とされてしまう。侍への道が閉ざされたかに見えたが、ドラは人間に友好的なモノノケ「クサナギ」と出会い、モノノケを退治する術を得るのであった…。

感想

全36話と、同時期に連載が開始された『アヤシモン』『守れ!しゅごまる』よりも連載が長く続いた作品です。

王道少年漫画という内容でしたが、それ故に尖っている部分が少なかった印象です。何かしら抜きんでている部分があれば、もっと連載は続いたのではないでしょうか。

あと、女性キャラクターのデザインが癖のあるものばかりだったことは気になりました。男性キャラクターのデザインは正当派が多いだけに不思議でした。

地球の子

あらすじ

地球を守る使命を持った念動力者「地球の子」。地球の子である星降かれりは使命に追われ、孤独だったが、佐和田令助と出会い、恋に落ちる。やがて2人は結婚をし、子供も授かり幸せな家庭を築いていく。だが、2人の平穏は長くは続かないのだった…。

感想

第1話の完成度が高く、期待していた作品だけに打ち切りは残念でした。1話が物語のピークとなってしまったと思います。

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個人的には、衛の年齢が低すぎるのが気になりました。きちんとコミュニケーションをとれない幼児の力に大人が頼るという関係は、大人が子供を利用してるだけとも見て取れてしまいます。衛を成長させて、衛の意志がきちんとわかる形にしてから物語を進めた方が、モヤっとしなかったかもしれません。

すごいスマホ

あらすじ

天才的な頭脳を持つ探来田究は弟が行方不明になったことがきっかけで、日々を無気力に過ごしていた。だが、究は世界の全てを検索できる「すごいスマホ」を手に入れたことで、大きな陰謀へと巻きこまれていくのだった…。

感想

全23話で連載が終了してしまいましたが、正直もう少し見てみたかった作品です。これから面白くなりそうなところで終わってしまいました。出し惜しみせずに序盤からすマホ持ちをもっと出していたら、違う展開になっていたかもしれません。

作画の肥田野先生が描くキャラクターは好きなので、次回作も楽しみにしたいです。個人的にはラブコメを書いたら面白そうと思っています。

ALIENS AREA

あらすじ

ある事件で異星人に埋め込まれた”物質”によって、立浪辰己は特殊な能力に目覚めようとしていた。だが、辰巳をその物質を取り戻しに来た異星人達に襲われてしまう。絶対絶命のピンチだった辰巳を救ったのは、異星人専門の部署・警視庁公安部外事第5課の捜査官である写楽だった…。

感想

エンジンがかかるのが遅かった作品だと思います。宇宙人の犯罪者を相手にしているのに、序盤は呑気な事件が多かった印象です。終盤のハードボイルドな話を最初から出せていたら、読者もついてきたかもしれません。

あと、素人目にも作画が崩れているのがわかるところがありました。週刊連載の過酷さを感じます。

最後に

2022年に『週刊少年ジャンプ』で打ち切られた6作品をご紹介しました。惜しくも打ち切られてしまいましたが、どの作品にも光るものがあると思います。巡り合わせが良ければ。もしかしたら今も連載が続いていたかもしれません。今回は打ち切りという結果になってしまいましたが、先生方の次回作に期待をしたいです。

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