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鬼滅の刃 無限列車編 感想(ネタばれあり) 連載当初から応援してきた作品の晴れ舞台を見に行く

 

ジャンプ連載当初、掲載順が後ろの頃から鬼滅の刃を応援してきた自分にとって、今の鬼滅フィーバーは嬉しい反面、複雑な気持ちもあります。この気持ちは良く通っていたラーメン店が、有名になり行列ができて入りにくくなってしまう感じに似ています。自分だけがここの味の良さを知っていたのに、違いの分かる男だったのに…。ここまで有名になってしまうと、「好きな漫画は?」と聞かれたときに、「鬼滅の刃!」って自信をもって言いにくくなる雰囲気ありますよね。なんだかミーハーに見られそうで…。

でも、私は鬼滅の刃が好きだって胸を張って言いますよ!だって掲載順位が後ろの方になって、打ち切りか!?というときでも応援していましたから!
私と同じように「鬼滅の刃が好き!」と言いづらくなってしまった方も堂々と次のように言いましょう。「私がいなかったら、鬼滅の刃は打ち切られていた」と。

前置きはここまでにして、「日本経済の柱」とまで言われるようになった『鬼滅の刃 無限列車編』の感想を書いていきます。ネタバレありなので、ご注意ください!

一目で嫌悪感を抱く肉塊の表現

鬼滅の刃のアニメを語る上で必ず語られるのは作画についてです。特に戦闘シーンの作画は、グリグリ動いて凄まじいものがあります。アニメシリーズ19話で描かれた「ヒノカミ神楽」のシーンは音楽も相まって、とても印象的なシーンでした。今回の無限列車編でも戦闘シーンの作画は凄まじかったのですが、個人的に印象に残ったのは魘夢が無限列車として融合した際の身体の表現です。

鬼滅の刃を構成する要素で一つ重要なのは、ホラー表現だと私は思っています。人ならざる鬼をいかにしておどろおどろしく描き、普通の人間と対比させるか。人ではない形であるほど、人ではできない動きをすればするほど、私たちは鬼に対して恐ろしさを抱きます。
鬼が恐ろしいからこそ、鬼に立ち向かう炭治郎たちを応援したくなるのです。鬼と人間の対立構造を表現するのに、鬼を恐ろしく描くことは必要不可欠だと思います。

そして、今回の無限列車編では列車と融合した魘夢の身体が本当に気持ち悪く描かれていました。列車を覆うドロドロした肉塊、ウネウネ動く触手は、恐ろしく気持ち悪かったです。子供が怖くて泣いちゃうのも分かります。一目見ただけで嫌悪感を抱かせてくれました。(列車と融合する前から、魘夢に嫌悪感がいっぱいでしたが)

魘夢の身体は、制作会社のufotableが手掛けた別作品「Fate」に登場する聖杯の泥を彷彿とさせるものでした。こういうウネウネ、ドロドロしたものを表現するのが、ufotableはものすごく上手だなと思います。
魘夢は鬼滅では珍しく、本編で救いのないほどクズな鬼です。その鬼をこれほどまでに恐ろしく、気持ち悪く描いているからこそ、それに立ち向かう炭治郎たちに感情移入ができて、心から応援することができました。

もちろん戦闘シーンも超作画で迫力満点です。特に煉獄さんと猗窩座の対決はアニメ史に残る戦いだったと思います。煉獄さんが繰り出す「玖ノ型 煉獄」は格好よすぎました。原作では描かれなかった煉獄さんと猗窩座の対決を、映画では詳しく描き補完していたので満足度はとても高かったです。

心を震わす声優たちの熱演

太陽から必死に逃げる猗窩座に、炭治郎が放ったセリフには心が震わされました。「逃げるな卑怯者!!逃げるなァ!!!」悔しさ、怒り、やるせなさ、さまざまな感情が入り混じった叫びを、声優の花江夏樹さんが魂をこめて演じていたと思います。このシーンから観客席からすすり泣く声が聞こえてきた気がします。多くの観客の心を震わせた名シーンです。

伊之助役の松岡禎丞さんの演技も光っていました。無限列車編で伊之助は一番ふり幅が大きいキャラクターだと思います、序盤では機関車に興奮してハイテンションになり、中盤では炭治郎とともに魘夢と戦い、そして終盤では煉獄さんの死に涙を流し、成長を感じさせられる発言もします。炭治郎を叱咤激励する伊之助の言葉は、松岡さんの熱演も相まって胸に刺さりました。

また、公開前から誰が演じるのか話題になっていた猗窩座を演じたのは、石田彰さんでした。最初は自分の予想と違ったので驚きましたが、もう猗窩座は石田さん以外に考えられません。ピッタリな配役だったと思います。

全方位から泣かせにかかってくる

要所で流れる「竈門炭治郎のうた」のインストは正直ずるい。聞いてるだけで泣きそうになります。
炭治郎の母親役が桑島法子さんなのもずるい。優しい声を聞くだけで泣きそうになります。
鎹鴉 (かすがいがらす)が目に涙を浮かべているシーンは…泣きました。

極めつけはエンディングで流れるLISAさんの「。煉獄さんの意志を引き継ぎ、未来へ向かっていく炭治郎の姿を描いているような歌詞に私の涙腺はやられてしまいました。この映画にピッタリな楽曲だと思います。

最後に

打ち切りの危険もあった作品が、よくここまで立派になったものだと感慨深いです。連載当初から応援してきて、本当に良かったなと思います。

最高の盛り上がりを見せている鬼滅の刃ですが、無限列車編で描かれているのはまだ原作の8巻なんですよね。原作の最終巻が23巻になるので、アニメの完結にはまだまだ時間がかかりそうです。今後さらなる盛り上がりを見せるはずの鬼滅が、どのように展開していくのか。まだまだ鬼滅から目が離せません!鬼滅の刃初期ファンとして、これからも作品の成長を見守っていきたいと思います。

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